風が吹く。乾いた地面から砂埃が舞う。
正直に言うと、ここまで来てなんだか少し飽きてしまった。
やることが無い。良くも悪くもない天気。
だから、目的の場所が開く時間まで部屋でごろごろ過ごした。
ユヴァスキュラでの目的地は二つ。
Alvar Aalto MUSEO
Suomen käsityön museo
全くもって建築やデザインに詳しくない私。けれど、ロヴァニエミの図書館に行ったとき、初めて建物の空間そのものにわくわくした。
アールトのミュージアムはセンターから離れた場所にぽつんとあった。
多分、こんなにまじまじと椅子を見たのは、人生で初めてだと思った。あのカーブしている部分とか、何層にも重なる薄い板とか。
映像が流れていて、一人旅の女の人が映っていた。
その女の人は日本人だった。
どうもここまで来て、このタイミングでこの映像を見ている自分がなんだか不思議に感じた。
誰かが作って、それを誰かが見ていて。
それはとっても面白い偶然だと思った。